季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2015年10月24日 宿屋の女将のメルマガ 355号

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     ■       「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■  ■ ■■■■ ■  1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■     開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■   とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■   きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■   宿の女将のメルマガです。
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  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2015.10.25発行 第355号
                           
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◆ 新しい発見 ◆


前回、カメラにはまっている話を書きましたが、

カメラが単純に楽しいというだけでなく、

ものの見方や考え方にまで影響を及ぼし始めました。



まず毎日見ているこの景色。

確かに紋屋からの景色は最高であり、いつまで見ていても飽きない絶景です。

しかしながら、最近さらにさらに素晴らしいと思うようになって来たのです。



     例えば[鳥]。本当に多くの鳥が生息しています。

     今まで鳥に特別関心を抱かなかったのですが、

     たまたま目の前の海辺で写真を撮っていると、

     真っ白なコサギが目の前にいた事がありました。

     その姿は、とても美しいものでした。

     そして、いつも遊びに来るトビ。

     ものすごく私の近くまで飛んできます。

     トビは比較的飛び方がゆっくりなので、

     しっかりカメラに収めることが可能です。



昨日はイソヒヨドリがいました。すごく美しい色の鳥です。

次から次へと私は見たことがない鳥がいっぱい居るのです。

鳥だけでも十分楽しめてしまいそうです。



そして、秋はやっぱり夕焼け。すごく素敵です。

空に浮かぶ雲も、雲だけで個展ができそうなくらい、

芸術的な雲がよく現れます。

そして、海は、時間とともに、色を変えていきます。

晴れてさえいれば、特に朝と夕方が素晴らしい景色となります。



南房総は、確かに紅葉地ではありませんが、海の色も秋色です。

色が濃くなるのです。


     石川 啄木の有名な句

   白鳥は哀しからずや空の青 海の青とも染まずただよふ

     とあるように、「青」が感じられます。


その句は実際に近くの根本海岸に句碑があります。

同じ白浜ではあるものの、海の表情はすごく違いがあります。

この辺りは、別荘地でも有り、高級な別荘が多く建てられています。

それだけ素敵な土地なのです。




先日、コスモスを求めて、東京に行ったついでに、

立川市の昭和記念公園に出かけて来ました。

綺麗は綺麗ですが、やはり白浜の自然には毛頭叶いません。

そして、東京ではわざわざ公園などに行かないと、自然は無いのです。

東京生まれの東京育ち、今頃そんなことに気が付きました。



もちろん東京には素晴らしい夜景というものがあり、

ビルの美しさというものが存在しています。

田舎は、夜景というものがありません。

もっぱら真っ暗で、引っ越してきた頃は恐怖を覚えたほどです。

カメラの習い始めは、建造物の美しさばかりを求めて

シャッターをきっていたような気もします。



夜空の星の美しいことは、こちらに来てすぐ実感しました。

カメラではまだ美しく撮る技術がないのですが、

きっと必ず撮れるようになります。


     また、夜の空が美しいことも、驚きです。

     星や月だけでなく雲が美しいのです。

     それは月を撮影している時に気が付きました。



多くの虫も田舎ですからたくさんいます。

虫だけは苦手ですが。そうした私でも、かまきりやトンボは大丈夫。

カメラのファインダーを覗くと意外とかわいい。

雨に濡れた蜘蛛の巣も芸術的。

写真を撮る素材は、それこそたくさんあって困りません。




こういう自然を都会に住んでいる方々に知っていただきたい。

人間が作った娯楽施設に行くもいいのですが、

海の風を感じたり、貝殻を拾ったり太陽に照らされた海のきらめきや、

月夜の海を眺めてほしい。



人間が作った施設にいくなら、都会にいっぱい有ります。

田舎でしか味わえない自然を満喫してほしい。

夏にいらしたお客様が、花火よりも星空が素晴らしかった、

この星空を見られただけで大満足。と書いていた方も有りましたが、

本当に私もそう思います。



夜は少し宿から離れただけで、足元も見えないほど暗いのですが、

夜でも地球が丸いことが感じられ、

波の音を耳にしながら月や星の美しさ、遠くに見える船の漁火、

五感で地球を実感します。



いままでも人間が作った施設に行くよりは、、と思ってはいましたが、

本当に今はそう強く感じます。


     寂しい秋は嫌いだったのに、

     カメラが好きになった今は、一番好きな季節になりました。

     写真が好きにならなかったら、

     季節に咲く花に今ほどに心を寄せなかったと思います。



もともと季節感が薄れゆく現代社会にあって、

忙しい私たちは、季節感をどこで感じているのでしょうか?

宿の中だけでも季節感をと思っているのに、

私自身が季節を感じようとしていなかったのです。

家と宿との間を行ったり来たりするだけで、

目の前にあるものをちゃんと見ていなかったのです。



季節には季節ならではの花や植物、食べ物、虫達がいて季節を愛でる。

それが本来の人間らしさなんですね。



今はいろんな忘れかけた思いを思い出し、

自然を感じ生きていくことに感動し、何もかもがいい方向。

嫌なことがあっても、この自然が私を癒やし、神に感謝出来ます。



私自身も、まだまだ房総を知り尽くしていないので、

これから勉強して皆様にもおしらせしていきます。

フェイスブックを御覧ください。



自然はきっと疲れた心や傷んだ傷を癒やしてくれるはず。

元気な方はなお一層元気になれます。

素晴らしい房総の自然をぜひ知って頂きたい。

カメラは自分の人生さえも支えてくれるそうです。



紋屋には、あまりカメラが好きだからとそういうグループ様を見かけませんが、

絵や写真が好きな方はぜひお越しいただきたいところです。

春は風が強いですが、秋は一番落ち着いています。



房総は、関東で最も遅い紅葉が観測され、

紋屋から20分ほどで行ける小松寺やマザー牧場近くの鹿野山神野寺も

紅葉は綺麗。富津にはもみじロードがあります。


私は、誰にでもおいでおいでをする営業が基本的に苦手です。

でもこの自然を愛しはじめて、

やっぱり知ってもらいたいと思うようになりました。


それが、観光業に携わるもののある意味努めかもしれませんね。

まずは私自身がさらにこの土地のことをよく知り勉強していきます。

よろしくお願いいたします




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 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆


カメラのおかげで地元の自然の素晴らしさに目を向けた家内。

今日のメルマガ、良い文章だなぁ〜って思う。


ただ、家内の撮影のために、ほとんどアッシー君化しつつある亭主......


                           (by aruji)