季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2014年6月8日 宿屋の女将のメルマガ 第342号

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     ■       「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■  ■ ■■■■ ■  1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■     開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■   とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■   きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■   宿の女将のメルマガです。
  ■ ■   ■   
  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2014.6.8発行 第342号
                           
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◆ 幸せは自分で作るもの ◆


私は、育った環境などで、どちらかというと卑屈に育ちました。

二人姉妹でしたが、両親の愛情は姉に集中したからです。


大人になってから、全然愛されていないわけではない事はわかりましたが、

それでもそのことにずっと悩まされ続けた娘時代でした。



そんなこともあって、性格的にはやや暗いネガティブな思考パターンに

なりやすく、それが常に嫌で心理の本を読みあさり、

なんとか少しでもポジティブになろうと努力してきました。



いっときは努力で向上しても、何かあると本質が顔を出し、

気が付くと元に戻っている。その繰り返し...。

でも、諦めたくないと今も闘っています。



最近出会った素敵な言葉に

   「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しのだ」という

    ことばがあります。

「そうなんだ。そうだったのか。」と深く感じ入りました。



接客の時は特に努力しなくても、

必ず自然に微笑みそれには自信がありましたが、

日常の自分はあまり声を出して笑うようなことは少ないと言えます。



昨年秋からフェイスブックをはじめ、コンサルタント系の方々と

多くお友達になったのですが、それ以外の方も含めて皆さんが、

笑顔でいることの大切さを説いていらっしゃるのは、本当に驚きました。



毎朝おひさまにご挨拶して元気をチャージし、極力口角を上げて笑うように

練習をするようになりました。顔の筋肉トレーニングも実行し、口角を上げ

るだけでもかなりの効果があるそうです。


フェイスブックは本来仕事のために始めたのですが、

最近は私の心の拠り所になりつつあります。



宿に嫁に来ただけでも大変な毎日だった私。


   よそから見たらわからないかもしれませんが、

   考えも及ぼないほどつましい生活。

   調理場がつかったあとの野菜の切り残しを使った料理が続き、

   兎にも角にも、必要なものでも極力物を買わないという体質。


   メモは、すべて使った紙の裏を使用。

   いっときはそれらの連続で気が重くなりました。


気丈な姑に仕え、ずっと耐え忍んできました。

それについては膨大なエピソードがあるのですが、

それを経験したからこそ、私は多少強くなりました。

あと数年で実の母より一緒の生活が長くなる姑は、

今では戦友のような感じでしょうか。



これからやっと私の時代と思ったら嫁が来て、

嫁のご実家のお母様がお目にかかった時に盛んに心配していた

   「一般常識に対する教育をする暇がなかった。

    この子にはそれが足りていない。」という言葉が思い起こされて

「なるほど」ということになりました。


気を使ってやんわリとしか伝えなかったため、ちっとも伝わらず、

それからずっとお互いにストレスな状態。

さすがに4年も続けばもう限界。にっちもさっちもいかない。


従業員の方でも変に気を使う癖がついてしまい、

これは、企業としてこのまま放ってはおけないという事例が幾つか

あがってきました。社長もこのままではまずいと重い腰を上げたのです。


   よそでも最近は悪気のない常識はずれが横行しているらしく、

   例えば、一緒にお得意様のところへ行き、帰りの電車でその話を

   しようとすると、部下は隣でイヤホーンをして音楽を聴いている、

   ということがあるそうです。


上司の方が驚いてしまって、何も言えなかったりします。

これもジェネレーションギャップなのか。


ずっと偲んできた心の重みはとりあえずはけました。

二度の話し合いを経て、泣いて謝ってくれたのです。



   これからも色いろあるだろう。

   でも、それを乗り越えなければ、本当の家族にはなれないのです。



それが一段落してホッとしたところに、

今度は私の実家のほうで、やっと終わった相続の問題で、

それにまつわる誤解やら、いがみ合いが生じてしまいました。


なぜ、こうも次から次と大きな問題が私の上にやってくるのだろう、

と思いました。



毎日フェイスブックを見ていると、多くの方が

   「今日も一日笑顔で顔晴(がんば)りましょう」 

予期せぬ出来事が発生して、それでも平常心を目指そうと書いている。


皆さんニコニコしているように見えても、ご自分の娘さんの33回忌等と書い

てあったりして、深い悲しみを乗り越えて来ているんだと励まされました。


   一寸先は光。

   悩みの向こうには多くの気づきが待っているのだ。

   なんとかなるさ、なんとでもなるさの精神で苦しみを乗り越えよう。

   乗り越えた先は光。


私は今年こそ、前向きな自分を本気で取り入れるつもりです。



恥ずかしながら私は、自分の人生は夫が幸せにしてくれるものと

ずっと勘違いしていました。

フェイスブックと相対しているうちに、

   「幸せは自分で築くものなんだ」と理解したのです。


生きていれば、いいことばかりではありません。

どちらかというと辛いことのほうが多いです。



それでも無理をしてでも口角を上げ、毎日

「ついてる!楽しい。ありがとう。感謝。」と前向きな言葉を発し、

まわりにある小さなしあわせを探して喜ぶのです。



くだらないように見えてそれが本当に大事なことなのです。

この歳になって気づく。なんと情けないことでしょう。

でも、気づけてよかったなと心から思いました。



私の育った学校では、日常の五心というものがありました。

それもフェイスブックで久しぶりに交流することになった、

中学校時代のクラスメイトとの話で思い出したことです。



     「はい」という 素直な心

     すみませんという反省の心

     おかげさまという謙虚な心

     私がしますという奉仕の心

     ありがとうという感謝の心



こういうことを朝礼で毎日復唱させられていました。

単純に毎日を過ごしている女学生にたしなめても、

実感はしないだろうなぁとつくづく思いますが、

大事なことを教えていたのですね。


お金はなくても信頼できる夫により添えて、

今のところは続けていける仕事があり、毎日の食事には困らない。


明日生きているとは限らない。

だからこそ毎日のささやかな幸せを噛み締めましょう。


これからも毎日笑顔で顔晴ります。

日々是好日



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 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆

最近の家内は、フェイスブックがすっかりお気に入りで、始終見ている。

そこからリンクした様々なサイトや動画にまで広げると、

あっという間に時間が経過する。


自宅のリビングで、静かだなぁと思って家内をみると、

携帯でフェイスブックを見るか、うたた寝しているかだ(笑)

                            (by aruji)


●あるじの正体●

そういう主人は、家に帰るとすぐに眠たくなり、

「ちょっと一休み」と言って、次の日までグーグー

                             (by okami)