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■ 「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■ ■ ■■■■ ■ 1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
■ ■ 開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
■ ■■■■■ とのかかわり等など。
■ ■ ■ ■ きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
■ ■■■■■ 宿の女将のメルマガです。
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http://www.monya.co.jp 2013.10.20発行 第330号
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1999年10月より配信を開始したこのメルマガも、
14年を経過して15年目に入りました。
なかなか隔週配信は出来ないこともありますが、
家内なりに日々感じたことを書き連ねております。
今後も続けて参ると思いますので、
温かくお見守りいただければ幸甚です。
館主 高尾憲資
◆ 危険とレジャー ◆
今回台風26号が関東地方を襲いました。
伊豆大島では、皆さんご承知のように大きな被害が出ました。
私どもにはとても近い島。
亡くなられた方々には、心よりご冥福をお祈りいたします。
紋屋は、2002年の台風では、屋根が飛んで、窓やドアが吹き飛ばされ、
雨漏りや停電、目も当てられないほどの大変大きな被害が出ました。
10年に一度の大きな台風。
きっとあの時と同じようになるであろうと、覚悟をして、
当日お越しになる予定のお客様には、
お日延べをお願いしようと考えておりました。
ところが、今回は最初にどっと雨が降り、
その時はあまり風が吹いていなかったのです。
明け方になってから、今度は風が非常に強くなりました。
そして、その風向きが今回は一番ひどい時間帯、北風だったのです。
それが幸運をもたらし、信じられないくらい被害が0だったのです。
驚きとしかいいようがない。非常にありがたかったです。
同じようなコースでも、同じような大きさでも、そのときの雨雲とか、
ちょっとした建物の向きなどで、同じようにはならない。
被害が出るかでないかは、常に紙一重の偶然のたまものなのです。
交通事故と同じように、1m先にいたら死んでいた、
という状況と似ています。
いつ、どんなときにどんな災害や事故に巻き込まれるかわからない。
今回の大島も、いままで多くの台風に襲われているのに、
今回の状況があのような土砂災害を引き起こしてしまう。
明日は我が身。本当に恐ろしいことです。
そして、台風は、速度が急に早まることもあり、
今回、来るであろうと思っていた日にちが、1日ずれてしまいました。
16日に来る予定でしたが、実際は15日の明け方になってしまいました。
その点は紋屋も予測外で、お日延べをお願いする予定のお客様には、
お願いする必要がなくなってしまい、逆に15日にお越しになったお客様には、
かなりの恐怖感を味わっていただくことに。
もともとの予約からは半分くらいのお客様数に減ってはいましたが、
やはりお客さまがいらっしゃるのといらっしゃらないのとでは、
こちらの構え方も違う。
できる限り、お客様はいらっしゃらないに越したことはありません。
天気予報も、ぎりぎりになるまではっきりしたことを言わない傾向にあり、
その点は非常に迷惑であります。
中には、あまり天気予報を見ないのんきな方もいらっしゃる。
また、建物の中にいれば大丈夫だと思っているかたもあります。
こちらはお客様の命をお預かりしているので、
日常からの避難訓練や逃げる場所の把握、お客様の誘導の仕方、
備えておくべき備品など、普段からの備えが大事です。
しかしながら、やはり大型台風が近づいていて、
直撃という場合には、お出かけにならないのが一番。
何が起きるのかわからないのです。
はっきり申し上げて、こちらも適応できません。
そのような中で、「必ず行きます」とお答えになるお客さまほど、
「しっかり責任とってくれ」
「安全管理大丈夫でしょうね」と
本当に高圧的なおっしゃり方をなさるのです。
自然災害は予測を超えます。レジャーは遊びです。
どうか危険が近づいているときは、レジャーは控えていただきたいです。
大きな地震があると、海を見に行くという人びと。
そういう方が大勢津波にのまれます。
仕事なら仕方ありませんが、
レジャーはご自身で安全第一を考えるべきなのではと思います。
紋屋では、いつも体調不良などによる
お日にちの変更を快く受けております。
その時に決まっていなくてもよろしいですよと。
台風の時もぜひそうなさっていただきたい。
次の日、南房総では列車は止まっていましたし、
道路も各地で寸断していました。
たまたま紋屋は何ともなかったですが、
これは奇跡だった運が良かっただけです。
もしかしたら、今まで一度も上がったことがない波が
紋屋を襲うかもしれませんし、とんでもない大きな重い飛来物が
お客様の部屋を襲うかもしれません。
竜巻が起こって建物自体がなくなるかも知れません。
自宅の屋根には隣から5mはあろうかという大枝が落ちてきましたし、
ある従業員の家では、ベランダが落下したそうです。
農業にも深刻なダメージを与えましたし、
各地でまだ知られていない災害が多く発生したに違いありません。
また次の台風27号が近づいています。
10年に一度の台風よりも大型だとか。
今度はもう一日早めにお日延べをお願いしよう。
旅行業者さんも、こうした自然災害を事前に告知してお客さまに
日延べをおすすめしてはいかがでしょう。
私たちには、お客様のお電話番号さえも知らされないのです。
そして、旅行業者さんのほとんどは、祝祭日は営業していないのです。
台風の襲来が土日祝日だということはたくさんあります。
どこかおかしいと思いませんか!
通常ならもうそろそろ台風シーズンはおしまいです。
でも、地球の環境が変わってきているから、
今までと同じでは済まないのです。
危険が差し迫る中のレジャーは、差し控えましょう。
そして、もう、台風さん来ないでね。
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e-mailエッセー「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」・隔週日曜発行
著 者:高尾葉子 okami@monya.co.jp
発 行 者:高尾憲資 aruji@monya.co.jp
発 行 所:季粋の宿 紋 屋 otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆
最近の報道によると、
PM2.5(微小粒子状物質)には発ガン性があるとWHOが発表した。
また、北京でのライブ出演予定だったジャズシンガーは、
ぜんそく症状が出たために公演をキャンセルしたとか。
ぜんそくの持病のある家内には他人事ではなく、
その数値には関心が高い。 が.....
PM2.5のことをPM25と言っていたので、
関心があるようで、実は人の話しを聞いていない症状が出ているようだ(笑)
(by aruji)