季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2013年10月7日 宿屋の女将のメルマガ 第329号

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     ■       「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■  ■ ■■■■ ■  1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■     開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■   とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■   きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■   宿の女将のメルマガです。
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  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2013.10.7発行 第329号
                           
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◆ 楽しみにしているからこそ ◆


紋屋では、よくお祝いのシーンに出会います。

前もってこちらにそのことが流れている場合もあれば、

お越しになってからわかる場合とがあります。



毎月のようにお出かけになれる方々もいらっしゃいますが、

庶民は大概1年に一度とか、お互いの記念日やら、子供の誕生日や卒業祝い

とか、そのような日の近くに旅を企画することが多いですね。



旅というものは、場所を移すからこそ、気分が変わります。

そして、いつもと違う過ごし方をすることで、

なおさら気分的なリラックス効果が大きく期待できるもの。

そう頻繁には出かけられないからこそ、思い出に残る旅にしようと、

懸命に調べ物をして、自分たちにあった宿、食べたいものが期待できそうな

場所、行くのにそう遠くなくて、お土産を買えて、、、とどんどん期待値が

高くなっていきます。



最近お互いの仕事が忙しくて、もうずっと一緒に旅をしていない。

旅どころか、一緒に過ごせていないなんてこともありますよね。

一緒にいるようでいない。

一緒の朝ごはん食べていますか?せめて一緒の夜ご飯。

なかなかないのでは?

仮に一緒でも会話もなく、テレビを見てもぐもぐ食べてそれで終わり。


それでいいのでしょうか?


毎日じゃなくても、もっと楽しい会話が弾む良い意味での食卓でありたい。

だから、たまには一緒にどこかへ出かけよう!と思う。



このごろ、なんとなくしっくり会話が進まない家庭内。

だから、この機会に気分をリセットしよう!なんて時もあります。

ひとことで旅といっても、その一回一回は重い。

だからこそ、みんな楽しみにする。



ところが、そんな旅だからこそ、余計に期待が膨らみすぎて、

夫婦間でけんかになるという場合、よく見かけます。

私たちにも時々あります。



先日お越しになったあるご夫婦。

まだ小さなお子様がいらっしゃる、赤ちゃんプランを利用したお客様でした。

お食事の時間、ご主人様は機嫌よくお酒が進みました。

料理もとてもお気に召して、
「きっとまた来る。ほかにも宣伝したい」と上機嫌でした。

ところが、食事処から退席なさるその時に奥様が発した一言、


     「あなた、そんなに飲んで大丈夫?」


そこから雲行が急に悪くなり、

しばらくして貸切のお風呂に迎えに行ったスタッフは、

しっぽを巻いて退散してきました。


     「いま、それどころじゃない」 


両隣のお客様にも騒音で迷惑がかかってしまったほどの大ゲンカ。

一つのお部屋のお客さまは、しばらくロビーで待機なさっていました。



しばらくして、「警察を呼んでほしい」「殺されてしまう」との訴えで、

地元警察を呼んで、私たちもどうにも帰宅できない状況になりました。

それでも全然拉致が開かず、結局、夫婦が別々の部屋に泊まり、

夜中にそれぞれの友人が迎えに来て、別々にお帰りになったのです。


     あんなに楽しそうだったのにね。


以前にも、沖縄で同じようなことがあり、騒動になったらしいのです。

私たちは後になって知ったことですが、ご主人は部屋から閉め出されて、

しばらく外で寝そべっていたとのこと。

その場所がご近所の駐車場だったとかで、

後日その家からクレームになって初めて分かったのでした。

こちらとしては踏んだり蹴ったり。

何も悪いことは紋屋はしていません。



でも、私たち夫婦も出張がらみの旅が多いものの、

ここのところぎくしゃくしていたからこの機会に、、、と

いい意味でのリセットをしようと思うことがあります。


それがうまくいくときはいいのですが、その逆の時もあり、楽しみにしたり、

その旅に意気込むと余計にわだかまりが生じたり、

旅に出ればそれでOKというわけにはいかないのです。

楽しみ度が高い、期待値が高いだけにうまくいかない難しさ。

皆さん経験ありませんか?




最近、フェイスブックをはじめました。

運転できない私は、この地方での式典とか組合などの会員になることもなく、

家と会社の往復以外、この地方で住んでいる方々と

ほとんど接する機会もありません。

フェイスブックを始めて見ると、

この地方にも多くの方々が活躍なさっていて、

それぞれの考えや発言をなさり、

それを見たりコメントを送ったりシェアしたり、急に世界が広がりました。



もちろんこの地方に限らず、

さまざまなお仕事をなさっている方と知り合いになれるのです。

大変勉強にもなり、私にとってはものすごくありがたい存在に

なりつつあります。


そうした方々の話の中に、こんな言葉がありました。


      【 仲良く過ごすための10のルール 】


   1.二人とも同時に怒らないでください。

   2.家が火事にならない限り、叫ばないでください。

   3.注意をするときは、やさしく注意してください。

   4.しゃべる前にまず、相手の話を聞いてください。

   5.喧嘩になっても、相手を負かそうとしないでください。

   6.1日終わる前に仲直りしてください。

   7.相手のいいところを認め合ってください。

   8.自分の失敗、間違いをすぐに認めて謝ってください。

   9.過去の失敗、また間違いを再び持ち出さないでください。

   10.相手の機嫌が悪い時こそ、明るく振舞ってください。


そうよね、と思いませんか。

でも、それが出来なくて、喧嘩になる。

私たちも、上に書いてあることの反対をよくやっています。

反省しなくちゃね。



また、ほかの方は、次のように言っています。


   1.腹を立てるより許すほうがいい。

   2.憎むより愛するほうがいい。

   3.不平を言うよりも、感謝するほうがいいい。

   4.愚痴を言うよりも喜ぶほうがいい。

   5.力むよりも任せるほうがいい

   6.威張っているよりは、謙虚なほうがいい。

   7.うそをつくよりも、素直なほうがいい。

   8.喧嘩をするよりは、仲良くすほうがいい。



いい言葉ですね。

本当に「そうよね」と思うけどうまくいかない難しい。

でも、みんながいつも、このような言葉を時々思い出すだけでも

きっと違うと思うのです。本当は、愛情があるかぎり、そう出来るはず。


紋屋にいらしたご夫婦も、

その後結局落ち着いたのでは?と私は思っているのです。

そうじゃなければ、旅に来ないでしょう?




せっかくの旅を台無しにしないように、相手が本当に大切な人かどうか、

愛する人なのかどうか、時々思い出しましょう。


いつ、一緒にいられなくなるかわからないのですから、

その日その時を大事に、とっておきの旅にしましょう。


その代り、あまり期待しすぎないように。


期待度の3倍の思い出が残るように、心から祈っています。



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 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆

   料理撮影用に一眼レフのカメラを購入したものの、
   マニュアルを見てもよく判らず、カメラ教室に行くことにした家内。

   使いこなせるようになるかどうか.....頑張ってね!

                            (by aruji)