季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2013年5月20日 宿屋の女将のメルマガ 第324号

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     ■       「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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  ■   ■     開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
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  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2013.5.20発行 第324号
                           
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◆ 徳光さんにお目にかかりました ◆


5月16日と17日、テレビ朝日さんの「路線バスで寄り道の旅」という

テレビ番組の撮影がありました。放送は、5月26日だそうです。

   http://www.tv-asahi.co.jp/rosenbus/


   今回は、私たち紋屋はメインではなく、

   東京から鴨川まで高速バスで出かけて、

   それから路線バスで白浜まで来るまでがメイン。

   最終的に泊るのが紋屋という設定でした。


房総は、本来5月からが旬の房州アワビが解禁になる、とっておきの季節です。

そして、果物は宮内庁御用達の枇杷が収穫できる季節でもあります。

気候も暖かく本当に良い季節です。


房州アワビは北大路魯山人が愛したアワビとしても有名で、

自身の大阪の料亭にもわざわざ房州アワビを取り寄せていました。

ところが、なぜか北陸の蟹のように、房州アワビが注目されません。

そういう意味もあって、今回撮影が入るのはありがたいことでありました。



   お越しになったのは、

   徳光和夫さん、田中律子さん、新山千春さんの3人です。

   女性陣の美しいこと! 徳光さんの実直なお人柄。

   お目にかかれてよかったです。


でも、同行したスタッフは、

今まで紋屋行われた撮影の中で過去最高の人数でお越しになりました。



私たち紋屋は、最高に長く映ったとしても5分程度ですが、

タレントさんたちと談笑しながらのお食事のシーンは、

実際は3〜40分かかっています。


ほとんど決められた内容もなく、

普通に料理説明をして帰ってこようと思っていましたが、

そのあともいてくださいとのことで、

ずっとその場にいることになりました。


私は徳光さんがNTVのアナウンサーだったころ、

私の学校がそばにあったので、時々テレビ局の前を通りました。


そんな話から、学校の隣のマンションに、

かまやつひろしさんがそのころ住んでいらした話にも及びました。

徳光さんの現在の事務所も、私の学校のそばのようです。

徳光さんがいらしたら、その話はしようと思っていましたが、

たまたま一昨日、徳光さんが出演なさったラジオ番組で、

紋屋に行った話をしていたそうです。(とお越しのお客様から聞きました)

しかも、その時のゲストがかまやつさんだったらしいのです。


     なんと言う奇遇でしょう!


今のような立場にならなければ、

タレントさんと近くでお話しするようなことも、

あまりないのかもしれませんが、

今朝は、その徳光さんが、四国にお遍路さんとして

お出かけになっている番組をやっていました。

華やかそうに見えるタレントさんたちのスケジュールも、

意外ときついものなのではと思います。



女性のタレントさんは、

常にきれいでいられるようにメイクさんがつきっきりでそばにいます。

そのほかにも大勢の付き人さんたちがいて、そのきれいにしてあげる方々は、

皆さん普通の方といういでたちなのが不思議でした。


田中さんも新山さんも大変お美しく、

食事がお気に召したのか、目が輝いていました。

お1人は撮影後も部屋に戻って残ったものを召し上がったとか。

お献立を一生懸命作り上げている私たちにとっては、

非常にうれしいことでした。



徳光さんは、気に入らないと「おいしい」とは言わない方だそうです。

元アナウンサーだけあって、いろいろと知識も豊富。

さまざまな事柄を教えていただけそうでした。


私の書の字を気に入ってくださって、それもうれしかったです。

お好きな言葉を伺ったら、

「人生いきあたりばったり」(笑)と「禍福は糾える縄のごとし」の

二つを教えてくださいました。



私は、小さいころは非常に過保護な家に育ち、

私の姉は雨が降ると幼稚園を休まされていました。

工作は、みんな家に持ち帰り、親が作っていました。


小学校の修学旅行は、船が沈没するといけないと行かせてもらえず、

運動会は「埃だから」という理由であまり参加できませんでした。

そんな家庭に育った私が、大人になってから世の中に出て、

地方へ行ったり、離婚したり、外で働いて苦労をして、

そしてまた苦労するにきまっている旅館に嫁いでいる。

よそのドラマよりよほどドラマティックです。


   人間は生きている間に、

   どんな成功や失敗が待っているか分からない。

   心安らかに、素晴らしい人生だったと死んでいきたいです。



以前に出演させていただいた番組では、

リサーチにいらしたデレクターが、奇遇にも私と同じ小学校の出身でした。

しかも同じ時期に同じ校舎にいたことが分かったのです。

そこから話が盛り上がり、二人で一緒に校歌を歌いました。

こういう事も、ふつうはなかなか経験できないことですね。



地球は広いようで狭い。

いつどんなきかっけで、大成功するかもわからないし、

大転落もあるかもしれません。



だから毎日を懸命に楽しく、小さなことにとらわれず、

元気に精一杯いきなければと思います。

撮影をきっかけに、普段は忘れている昔のことを少し思い出したのでした。


初夏の房総、どんなふうに映っているのでしょう。


1年中食べられると思っている皆さんが食べたアワビは、

房総のものでしたか?  ぜひ番組をご覧ください。



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≪次回予定≫
次号は、2013年6月2日に届けする予定です
                 
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e-mailエッセー「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」・隔週日曜発行
 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆


もともと喘息もちなので、急激な気温の変動で体調を崩し勝ちな家内。

その上に変な風邪をうつされたのか、喘息の発作が出て、

TV撮影直前でダウンし、かかりつけの医院で点滴をする破目に。


なんとか持ち直し撮影に望めたが、やっぱり宿は女将だねぇ〜

代役に宿のおやじ、なんて話は出てこないもの(笑)

                             (by aruji)