季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2012年10月2日 宿屋の女将のメルマガ 第315号

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     ■        「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■  ■ ■■■■ ■   1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■      開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■    とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■    きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■    宿の女将のメルマガです。
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  ■ ■■■■■    http://www.monya.co.jp 2012.10.2発行 第315号
                           
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◆ お葉書をいただける宿 ◆


皆さんは、ご自分が過去に泊まったお宿名を鮮明に覚えていますか?


場所とか建物の大きさとか、何かしら覚えているかと思いますが、

大概は忘れてしまうのです。


そういう私も、この仕事になるまではやっぱり覚えていませんでした。

今でもレストラン名は、ちっとも覚えられません。

覚えているとしたら、

やはり店から何らかのアクションがあるからなのでしょうね。

しかし、今はネットの時代。DMのリターン率も低迷しています。

結構な費用を掛けて葉書を作り、郵送代を掛けて戻りが少ないと、

結局葉書自体を出さなくなります。



紋屋も、葉書自体のコストを下げ、

係や私からお礼状を一時は懸命に出していましたが、

なかなか書ききれず、最近はめっきり数が減ってしまいました。



だからこそ、書く葉書は印象に残るものにしようとがんばってはいますが、

本当にそれだけに集中しない限り、

段々事務仕事が増えつつあって、むずかしさを感じずにはいられません。



それでも、本日ご結婚の報告葉書をいただいたのです。

昨年の夏に入籍後、紋屋に来るとメッセージがあっていらした方です。

その時もご入籍後なのでご夫婦な訳ですが、

きっとご本人同士では、まだカップルの気分だったのでしょうね。


昨年8月12日にどうしても入籍したかった、とおっしゃっていた奥様。

今年のお葉書には、8月11日に結婚しました、となっていました。

関係は有りませんが、11日は私の誕生日です。ご縁を感じました。


    一年前にご宿泊いただいた時にも、お礼状をいただきましたが、

    ご結婚なさって、またさらにお葉書をいただけるとは、

    思ってもいませんでした。うれしい事ですね。




数日前にも、再度になったお客さまから、

3年前に泊まった時に感想を書いてきたら、その返事を女将からいただいた。

とても感激して今でもとってある、とアンケートに書いてあり驚きました。


年をとって何かと仕事は増えているのに、能率が下がっているため、

ぐっとお礼状の枚数は減ってしまっているのですが、

何とか絶やさずにいたいと強く思いました。




また先日、今夏にシーズンスタッフとして働いてくれた一人が、

さっそく泊まりに来てくれました。それもすごく嬉しいことでした。


入れ代わり立ち代り、紋屋のスタッフが彼女と話をして、

きっと心が和んだだろうなと思えました。

本人のアンケートにも、


    これが紋屋さんの良さなんだなと思った、と書いてありました。


今夏ご宿泊のアンケートで目立ったものは、

    『建物は古いけど、それを充分にカバーしきったソフト面の充実』

と、いうような文言。私が、嫁にきてから、ずっと目指してきた形です。


それでもこのデフレにちっとも潤ってはいない。

きっと宣伝が基本的に下手なのでしょう。

どうしたら、こういう雰囲気だと伝わるように出来るのでしょうね。



今年の夏、シーズンスタッフの話で、もう一つエピソードがあったのです。



4年前に働きに来てくれていた、北海道と大阪の女の子が、

それを機会にいまでも繋がっていたのでしょう。

千葉で待ち合わせをして、紋屋に泊まりに来てくれたのです。


ご到着が遅く、私はタイミングが合わず会えませんでした。

4年もたつと、なかなかお名前を見ても、また実際顔をみても、

直ぐに「あの時の...」とは思い出さないと思います。


誰も気づかず、本人達もがっかりしたでしょう。

でも、接客が良く気持ちよく過ごせたそうです。


その後、たまたま社長の従兄弟が他の店で彼女達と偶然遭遇し、

紋屋で働いていたスタッフとわかり、駅まで送り届けてくれた。


なんともビックリ! 嬉しいことです。


大阪の彼女は、紋屋で働いていた時、

親御さんに黙って働きに来ていました。

血尿になって、ずっと心配し続けた子です。

そのときは、来ていた人数は、4人でした。

一つの部屋が広く、その広い部屋は3人部屋でした。


北海道の女の子が人気あり、

大阪の女の子ともうひとり同室の女の子と取り合い?になったようでした。

一度思い出したら、いろいろなことが心に浮かんできました。


分かっていたら、積もる話しも出来たなあと思いました。



    紋屋は、実際に働いていた人たちが泊まりに来てくれたり、

    自発的にお便りをくださったりする宿です。


こういう宿っていいと思いませんか?




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≪次回予定≫
次号は、2012年10月16日に届けする予定です
                 
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e-mailエッセー「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」・隔週日曜発行
 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆

「○○が無いのよ。知らない?」と、最近やたらモノが行方不明になる家内。

そのうち「あったぁ!」という事になるので、
もう歳だからしょうがないでしょう、などと冷やかしていたのだが、
先日、私もショッキングな事件が!

自宅のお風呂を沸かして、撹拌しようと 湯かき棒を探すと見つからない。


     家内にどこかへ移動したかと聞くと、知らないと言う。

     そんなはずないと、家内がお風呂場へ来て浴室を除くと、

     なんと目の前の浴槽の脇に立っていた!


夫婦して、もう歳だからしょうがない!?

                             (by aruji)