季粋の宿 紋屋
 
季粋の宿 紋屋

女将のこだわり・心遣いが感じられる、モダンな和風宿。

2011年12月18日 宿屋の女将のメルマガ 第302号

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     ■        「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■  ■ ■■■■ ■   1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
  ■   ■      開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
 ■  ■■■■■    とのかかわり等など。
■ ■ ■   ■    きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
  ■ ■■■■■    宿の女将のメルマガです。
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  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2011.12.18発行 第302号
                           
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◆ 孫が生まれました ◆


今年は大きな災害があり、何にも被害を受けなかった方でさえ、
思うことが多い一年であったと思います。

紋屋に限らず千葉県の旅館、それにまつわる企業全てが余波を受け、
第2次もしくは第3次被害と思われる景気低迷に陥っています。

東北地方は、被災地支援で潤っている場所もあると業者さんから
聞きましたが、場所によってかなり差があるかもしれませんね。

少なくとも関東では、千葉県と茨城県の落ち込みがはげしく、
非常に重い気持ちの一年となりました。

来年は、少しでも苦しみや悲しみから脱却し、
災害やその余波から立ちあがる日本でありたいものです。



心の絆が注目されています。

それは良いことです。

災害がなくても、他人や家族、廻りの人への優しい気持ちを失わず、
絆を大切にしたいですね。


   今年、我が家の明るいニュースは、

   なんと言っても孫の「憲真(けんしん)」が生まれたことです。


嫁の妊娠中は、まだおばあさんになりたくない気持ちのほうが強く、
実家に帰って出産した嫁から写真が送られてきても、
さほど嬉しくなかったのです。


   でも、こちらに来てからは、やっぱり可愛い。

   小さい子供の誕生は、世の中を明るくします。

   誰が見ても微笑みたくなる可愛らしい表情や仕草。

   存在そのものが宝です。


孫がさすがに小さいうちは、嫁を働かせたくないと思ったのですが、
思わぬ退職者が出たり、入院者がでたりして、
結局、嫁に出社してもらわなければならなくなりました。

嫁が働いている時間、誰が憲真の面倒見るの?というと、
ひいおばあちゃん? 私?ということに。

それも最初は、仕事があるし私は股関節が悪いから抱けないし、
とだめだめの連続でしたが、係が足りなくちゃどうにもならない。


商売屋の子供は、こうして逞しく?育つしかない運命なのですね。


ひいおばあちゃんは年齢が年齢ですし、私もポンコツですし、
誰もママの替わりにはなれない。


   でも、少しの間くらいなら、面倒を見るのも悪くない。

   なんて思うことが不思議な気分です。


ただ、まだ「おばあちゃん」という呼び方には、
なんとも言えない抵抗があります。


皆さんは、なんて呼ばせていますか?


グランマという呼び方もなんか日本に似合いませんし、
「ばあ」が付くことが嫌です。


   社長はアルジージ、「あなたは『オカミーナ』になさい」と、

   社長から言われましたが、それもイマイチピンときません。


嫁の実家のおかあさまは、「バーバ」のようですので、
千葉のバーバで「チーバ」になることにしました。

「バ」は気になりますけどね。



そんなことを言っている私達ですが、
現実的に体も脳も年齢なりにやっぱり老化は進んでいるようです。


昨日のおなじみさまで、私達世代のお客様がいらっしゃいました。

前回お越しのとき、
私が実家の両親のことや長男の結婚話などしたのです。

そのお客様のお嬢様も、同じ時期にご結婚なさったそうです。


   そしてお嬢様は、やはり子供を出産して憲真と同じ9月生まれ。

   お互いに写真を見せ合いました。


そのお客様は、
お孫さんに「おばあちゃん、おじいちゃん」と言っているそうです。


奥さまのご両親は、痴呆で施設に入られたとのこと。
私の両親も痴呆なので、同じような境遇です。

「痴呆の両親を見ていると、あすはわが身」と
そのお客さまはおっしゃっていましたが、私もそう思います。


   以前は分からなかった姑の行動が、私もその年になったら、

   同じ事をするかなと思え想像できるようになったのも、

   自分も年を重ねたからでしょう。



また、もう一組のおなじみ様は、お嬢様が7歳になられます。

最近七五三をすまされたと、着物姿のお写真を見せていただきました。

そのお嬢様、まだ生後半年のときに、はじめてお目にかかりました。
ご両親さまは、以前からずっとお越しになっていらっしゃる方です。


   「紋屋に赤ちゃんが生まれました」というような題目で、

   そのご家族のことを書いたこともありました。


以前、抱っこさせていただいた写真や紋屋内での写真を
奥さまがお送り下さっていて、それを久し振りに、
そのお嬢様におみせしました。


   私にとってはいつまでも、

   まだ6ヶ月のときのお嬢さまが心にあります。

   こんなに大きくなったんだな...


憲真も、すぐ大きくなってしまうのでしょうか?



同じ日に2組のおなじみ様。

そして両方の御家族に写真を見せ合い、楽しい1日でした。


同じ自営業の商売屋では、
こうして常に世代をつないでいくんだなと感じています。

息子たちに第一線を譲るまで後もう一息、頑張らなくてはなりません。

その頃には、孫もきっと二人になり、成長もしているでしょうね。

細々とでも商いが続くよう、どうかこれからもご愛顧お願いします。



   紋屋にお越しになるお客様とは、

   私共家族それぞれが心をつないでいけるようにと願っています。

   末永く家族的にお付き合いくださいませ。



今年も一年、私の拙いメールマガジンをお読みいただき、

誠にありがとうございました。



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≪次回予定≫

次号は、2012年1月8日にお届けする予定です
                 
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e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
 著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
   発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
   発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
  295-0102 千葉県南房総市白浜町白浜232
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◆素顔の女将◆

家内から渡される買い物メモは、殴り書きでよく読めない。


     以前、「レチ_ン」と書かれていたのは、

     「レモン」が崩れた字だと推測できたが、

     先日の「鶏むね肉 は又」はどう考えても判らなかった。

     家内に見せたが書いた本人も判読不能(^^;)


しばらく悩んだ末、前後の文字から推理してようやく判明!

書かれていたのは、「は又」ではなくて「1枚」が崩れたものだった(笑)


                            (by aruji)