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■ 「きもちはいつまでも新米・女将のひとり言」
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■ ■ ■■■■ ■ 1999年 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信
■ ■ 開始。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族
■ ■■■■■ とのかかわり等など。
■ ■ ■ ■ きもちはいつまでも新米であり続けたいと願う、
■ ■■■■■ 宿の女将のメルマガです。
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http://www.monya.co.jp 2011.11.20発行 第300号
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いつもご愛読ありがとうございます。
今号のメルマガで、めでたく300号となりました!
概ね隔週配信ですので、400号は4年後くらいでしょうか。
がんばれ、おばあさん(笑)
aruji 高尾憲資
◆ 医療関係について ◆
ブータンの国王夫妻が来日しました。
3月の震災があった日本を心配し、本当に心を痛めてくださっていますね。
愛ある国民性、本当に素晴らしいなと思いました。
ひとり一人をハグしたいけど、
出来ないので私の妻を抱かせてくださいと、
大勢の前で奥さまをハグ。
そんな事をしてもらった王妃は、きっと一生忘れないでしょうね。
みんなが幸せであること、愛情あふれていること。
温かい心の持ち主であったなら、世の中きっともっと平和ですよね。
誰だって、不満のない生活はない。
誰だって、お金はあったほうがいい。
誰だって、人より自分が大事。
ですが、もっと廻りの人を愛したり思いやったり、
愚痴を言わず笑っていられるような世の中にはならないのでしょうか。
電車に乗ると、もう少しつめればあの方が座れるのに...
という場面に良く出会います。
中途半端な座り方をするので、ご年配の御夫婦様が一人だけ座れない。
そう言う場面にあっても誰も気にしない。
両隣は平気で寝ている。
さすがに、寝ている人を起こして「詰めて差し上げて」とは言えませんが、
どこか違っているような気がします。
今回は、病院や治療院の話です。
先日、ある病院に出掛けたとき、
その病院に置いてある水を飲む機械には、紙コップが設置してありました。
その紙コップの取り方が分からない方がいて、
機械が壊れそうなくらい大きな音をたてて、
無理やり紙コップを取り出そうとしていました。
そのままでは機械が壊れてしまうとハラハラし、私はそばに行って、
「そのオレンジ色のボタンを押すんですよ」と教えました。
小さな医院なのでそばに受付の方が居るのに、
大きな音に気が付いて、なぜ教えてあげないのでしょうか?
また、ほかのある治療院でのこと。
圧倒的に御年配の方が多い治療院です。
そこではエレベーターを降りてドアを開けると受付になっています。
先生に診ていただく時は奥へ進み、
スリッパに履きかえるように言われますが、
そこには段差があって、スリッパ入れが置いてあるわけではありません。
もちろんこれは本人の問題ですが、スリッパを履いたまま、
会計を済ませ、コートを着てドアをあけ、
エレベーターの前まで行ってもまだ気がつかない方がとっても多いのです。
私は、ご本人が傷つかないよう配慮しながら靴のことを教えました。
放っておけばそのうち気がつくでしょう。
それはそうですが、動くこと自体が困難な方も多い治療院です。
忙しくて細かな事まで面倒見きれないと皆さん思っているのでしょうが、
もっと人に優しくあって欲しいと思いました。
病院関係者も、ある意味サービス業的な部分があるはずです。
ある台東区の病院ですが、
院長が患者を患者様として扱う。
病院関係者は患者様のお名前を○○様と呼ぶ。
診察券で個々の患者が何時に病院に入り、何時に出たかを判るようにする。
待たせない病院を目指す、と病院の姿勢を打ち出していました。
ところが、実際は患者の名前を様づけで呼ぶ人とそうでない人とがいる。
病院の会計課や受付は感じが良いのかなと思っていると、
ちっともそうではない。
やはり、かなり事務的なのです。
院長のモットーが記されているだけに、
受付で事務員に怒る患者も少なくありませんでした。
病院でも受付や会計くらいは、
サービス業的な対応が出来たほうが良いと感じます。
私は医療関係者の家で育ち、
体も弱いので今も昔も多くの病院を知っていますが、
病院は、病気の人が行くのに、たいがいは多くの時間を待たせ、
おまけにちっとも長く待てるような待合室でもない事が気になります。
先生方は、心のどこかで「診てやっている」と思っていて、
患者は、診てくださる先生に常に頭を下げています。
たしかにお世話になりますが、
良くしてあげたことに鼻高々になるのではなく、
患者が良くなったことを喜んでいる姿を見て、
そのことに喜びを感じて欲しい。
また、とある病院では、全て予約制なのですが、
たいがいはとても多くの時間待たされます。
そこまでは良くある話。
ところが予約時間から30分以内に実際医師に診てもらえたときは、
予約料金?とかを患者が払うことになっているのです。
本来は、予約どおりに診て貰えなかったら、
病院側が料金を割引してくれるというほうが納得しますよね。
お医者に限らず、
「○○してあげた。だからその見返りがあって当然」と
言われると、人間、嫌な気持ちになるものです。
感謝の気持ちが半減します。
以前観たテレビで、患者が待っている間、
病院内のどこにいても大丈夫なようにシステムをつくっている病院が
紹介されていました。
患者は喫茶室にいても良し、図書室にいても良し、
どこにいても、自分の順番があとどれくらいで来るか
分かるようになっていました。
それは、素晴らしいですよね。
この世に病気は無くならないから、病院はなくてはならないもの。
だからなくても生きていける旅館ホテル業とは違うでしょう。
しかし、基本的にはやっている病院は、
たいがい患者に好かれる人柄の先生がいるのです。
もちろん腕も大切ですけど。
先日のブータン国王、心の中に竜が居るのだとも言っていました。
それもとても意味深い言葉です。
経験がその竜を育て、
そしてその竜を自分でコントロールしなくてはならない。
なかなか竜のコントロール難しいです。
私欲に走ったり、嫉妬したり、人間の心は複雑です。
だからこそ、初めて会う人や距離を置ける人には極力優しくあれるはず。
少しでも人を愛し尽くして見返りを求めず、
人を愛することで、自分も幸せになる。
そういう世の中であって欲しい。
日本は、なんでも便利な生活になり、心を置き忘れているような世の中。
みんなが便利な携帯電話を所有し、歩きながらでもメールしている。
周りを見ていないから、とても危ないのです。
どんな仕事をしている人も、どんな生活をしている人も、
みんなが温かい心を持って、心の中の竜を育てて行けるといいですね。
●久々のあるじの正体●
主人はこのごろおかしい。
家の玄関の鍵が開いたままだったり
ドアが開いている状態で、内鍵を回していたり。
最近は、五十肩で苦しんでいます。
孫が生まれて、名実ともにおじいさんになりました。
一緒に仲良く年を取りましょうね。
(by yoko)
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≪次回予定≫
次号は、2011年12月4日にお届けする予定です
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e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
著 者:高尾葉子 okami@monya.co.jp
発 行 者:高尾憲資 aruji@monya.co.jp
発 行 所:季粋の宿 紋 屋 otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆
お昼に他人丼を作ろうとした家内だが、材料が無いことに気が付いて、
ありあわせの材料で丼を作った。
これがなかなか美味しかったのだが、本人曰く「有る物丼」と言う。
ん〜、あるものどん ねぇ...
イグアノドンとかプテラノドンとか、恐竜みたいな名前の丼だね。(^^;)
(by aruji)